インタビュー
教室に通う子供たちにまず行うのが「インタビュー」です。
私:おう、あがりなよ!
生徒:はい おじゃまします。
私:ほら、座って座って!
生徒:はい。
私:母ちゃんから聞いたけど、勉強嫌いなの?
生徒:はい。
私:信じらんない。俺大好物だぜ。勉強。
生徒:うそでしょうw なんでですか?
私:一番才能がいらないw
生徒:難しいですよ。
私:何を難しく感じる?
生徒:英語とか。英語の長文です。
私:長文?がわからない?長文がわからないと思っちゃだめよ。何に手をつけていいかわからなくなるから。
文章ってさ、言葉とその言葉の並び順の2つを知ってれば読んだり書いたりできるわけよ。ということは単語を覚えるのが1つ。文章の並び順である文法を覚えるのがもう1つ。ただそれだけ。
やらなきゃいけないことを分解していくのさ。そうすると本当にやるべきことがだんだん小さくなっていくっしょ?長文ができないから最初っから長文ばっかりやるのは利口じゃない。やりたいなら苦手と思わなくなってもっと力を伸ばすときに取っとけばいいよ。
生徒:でもそもそも勉強しても続かないんすよ。
私:1人部屋かい?
生徒:はい。
私:兄弟多いのに贅沢やなw そうか、じゃあ部屋でエロ本読んでるんだな。
生徒:エロ本は読んでませんよ。マンガですよ。
私:それが問題なんじゃん。じゃあマンガがないところ、リビングで勉強してみなよ。
生徒:ガチャガチャうるさいですよ。
私:うるさいと思ったらその時は君が変わったってことよ。だって勉強に対して興味のない今の君ならまわりが騒がしくてもぼーっとしてるだけだろ。うるさいなって思ったら逆に成長してるってことよ。
生徒:あぁん、はあ。
私:じゃあ来週までにここからここまで1日20分かけて解いてごらん。
生徒:20分すか?
私:長い?
生徒:いや短いっすよ。20分なら。
私:じゃあお願い、来週答え合わせと解説するね。
生徒:はーい。
私:今日はおじさんと話したから疲れてるんで勉強はしちゃだめよ。
生徒:しなくていいんすかw
私:なるだけ勉強しないでいいように俺が考えておくから。俺の言ったことだけ守ればいいのよw
生徒:楽ならそれで、お願いしますw
私、生徒:バイバイ
だいたいこのような流れで正味1時間くらい行います。
今日、今年度の生徒が1名決まりました。3年前にこのインタビューを行った生徒の弟です。お兄ちゃんは私のところへ来た中学2年時に偏差値40程度でしたが、高校は65くらいのところへすべりこんで現在、東工大を狙って頑張っています。
理系男子のようで、こないだ私が中国の精華大学という大学の学生に金融系の講義をしたお礼にともらった手帳をあげたらえらく喜んでいました。私失礼ながら知らなかったんですが、中国の理系トップ大学だそうです。
弟はお兄ちゃんよりはいくぶんできるようですがそれでも偏差値40台とのこと。性格に癖があるとのことで、第1回目のインタビューをどうもっていくか今から考えています。偏差値低ければわかる喜びも感じてくれるのが早いですしちょうどいいですね。性格だけが、、心配だなおじさんは。
今週末行う予定のインタビューをもう少し細かく記録に残したいと思います。
マボロシの教室 Web版 開校します。
週末だけフラッとオープンするカフェやバーみたいな感覚で、フラッと中学生に勉強を教えています。
数年続けていますが、生徒は女房のママ友の子に限っているため近所では「子どもを勉強好きにしてくれる教室がある。。ラシイ。」と存在自体がマボロシのような言われ方をしています。
無料ですが、真剣です。
教室は、私がずっと温めてきた学習理論を実践する場です。
とはいえ難しいことをやるわけではなく、大学時代に専攻した心理学を使って「やる気にさせる」ことが中心となります。
とにかく「勉強ってやっかいものじゃないよ」「勉強って思うほど難しくないよ」ということをわかってもらおうとするだけです。
不思議なもので、いい歳をしたおじさんが一生懸命に伝えていると、いつしか子どもたちもその姿勢に何かを感じる時が訪れます。
そこがブレイクポイントです。
でも、これが難しいということで悩んでいる方も多いのではないか?
私もいろんな方のブログから仕事やプライベートに役立つ情報をいただいているので、いつも教室でやっていることを言葉に残し、これは使えるなという記事が一つでも生まれたらとの思いを込めて「マボロシの教室 web版」を開校します。